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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、背景は無限の空間であり、単なる平面ではなくて奥行を潜めてゐる、、、

8/6に ‐「教育学部」という刻字看板と隋・唐の楷書を取り上げた‐ 教育とは、-人間というものをつくる芸術である- 然り、、、この看板に「品性と格調」は無い、・・・古典なき筆意は空虚であり方法なき書作は盲目である・・・

下図、立体象書‐「望」字の行書体‐やや上面から写す、
光をあてて背景(紙面)に生まれるその影の「望」字、、、背景(紙面)に生まれた「望」字は平面であり、その前に在る立体象書の「望」字には、鉄という墨線と無限の視覚的空間を存在させている、、、これが「筆意」、だから書は難しいのだ、、、

、、、1953年現在、、、
 墨美 No21 ― 諸芸術における空間性について 井島勉 ― 
 p.4、、、背景は無限の空間であり、単なる平面ではなくて奥行を潜めてゐる。いきほひ、そこを場所として産み出される細部は、奥行の関聯を宿してゐるに違ひない。従つて、書にも独特の遠近法が考へられねばならぬこととなる。但し、書の遠近法は、絵画の如き幾何学的遠近法ではない。むしろ、専ら精神的な、力学的遠近法である。しかしこの遠近法といへども、書家の視覚性に由来することはいふまでもない。
背景・余白・独自の遠近法の意味をわきまへなければ、芸術としての書は、到底生まれないであろう。(京大教授・文博)
.........昭和28年の井島勉氏、......


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