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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

技術を前提しないで作家というものは成り立たない。

―魚―
下図、馬王堆簡帛文字編・陳松長編箸・北京:文物出版社、2001.6
十一 魚部 p.466の魚字、左に発見された「筆とそのケース」の複製品を置く
馬王堆漢墓(まおうたいかんぼ)・・・湖南省長沙にある紀元前2世紀の墳墓、1972年の発掘時には利蒼の妻の遺体が未だ生けるが如き状態で・・・副葬品にも貴重な工芸品や「帛書」が含まれていた。
帛書(はくしょ)・・・帛(絹布)に書かれた書、古くには、竹や木の札(簡牘かんとく)ともに帛も用いられた・・・1973年には、同じ長沙の馬王堆漢墓3号墓から帛に書かれた書籍が大量に発見された・・・紀元前2世紀の肉筆・・・

昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社、
―書家と書教師の問題― p.248、昨日のつづき
、、、技術を前提しないで作家というものは成り立たない。そして真に解するためにも、技術に関する理解を欠くことはできない。けれども、作家であるためにも、真実を解するということは、欠くべからざる条件である。いささか逆説めくが、書を解さない書家というものも、けっして少ないわけではない。たとえば、芸術の展覧会であることを自負している場所に、審査員の書いた手本をを写して入選するというような事実があるとすれば、その審査員も出品者も、決して書芸術を解しているとはいえず、本当は書家でもないのである。、、、(1956年・井島勉氏)、つづく

本当の・・・技術・・・書家・・・書芸術・・・、書の作品とは

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