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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

根本的に非芸術的な意識に基づいた体裁ばかりの作品は、

―魚―
下図、大系世界の美術 第4巻・古代地中海美術(1981年/第7刷発行)・学習研究社、
p.36、「平鍋形土器」・前3千年紀末・キュクラデス諸島出土・アテネ 国立考古博物館、p.83・・・キュクラデス諸島の青銅器時代初期の層からしばしば出土する・・・黒色の地肌に、連続渦文、魚、小円などが線刻であらわされ、刻線には白亜のような物質を充填した痕跡がみとめられる・・・その形状から「フライパン」と通称されているが、正確な用途は不明・・・背面の装飾は、本図にみるような渦文や魚に加えて、小三画形、同心円、星形、舟などをモチィーフとすることが多い。とくに連続渦文は、青銅器時代のキュクラデスの最も特徴的なモチィーフであって・・・やがてはクレタの装飾文様に受け継がれていくのである・・・(村田数之亮)。 ・・・ 刻線・・・この図の左に、印刀(篆刻用)を置く、

昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社、
―書家と書教師の問題― p.250、昨日のつづき
、、、芸術家には格別の好意を寄せる美学者である私でさえ、今日の展覧会に臆面もなく出品している画家や書家を、すべてそのまま画家とよび書家と称するのには躊躇を感じる。たとえ技巧的に未熟であっても、芸術家的自覚は高邁であるというような場合でさえ、さほど多くはない。素人の余技というものは、自由闊達であるよりもかえって猿真似であることを原則とするが、その域をあまり出ない作品や、根本的に非芸術的な意識に基づいた体裁ばかりの作品は、今日の美術展覧会でもまれではないが、書の展覧会となると、一層その臭味が濃厚である。率直にいえば、この程度の人たちが教育の場所に勤務しておられても、あまり作家顔はしてもらいたくはない。、、、(1956年・井島勉氏)、つづく

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