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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

むしろ技術の内部から芸術が発芽し生育する、

下図、高貞(こうてい)碑、原拓
書道全集・第六巻・昭和41年發行・平凡社、 p.171、
、、、北碑の中では張猛龍碑とならんでもっともすぐれた代表的名作に屬する。それのみならず出土が新しく文字の泐損した部分も少なく、技術においてとくに傑出した書であるから、北碑の書法を見るにはもっともよく適している。、、、北碑の方正な美しさをそなえた書である。張猛龍碑およびその系統のものが自然の風神を重んずるのに對して、このように技巧に重きをおいて完璧を期する書法のものがまた一類として行われていたとおもわれる。と、(中田勇次郎)氏はいう、
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昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
つづき、―技術か創作か― p.204、
、、、もとより芸術は、人間の手をもって営まれる。技術を抜きにした芸術というものを考えることはできない。技術の鍛練を経ないで、すぐれた芸術が完成する道理はなく、むしろ技術の内部から芸術が発芽し成育するということもできるのである。現代の芸術社会に、技術性や職人性を不当に軽視する風潮があるが、それはまちがった観念論である。、、、という(1956年の井島勉)氏がいた、、、つづく、

人間の手をもって営まれるかたちの「埶」字、やはり「藝」字。藝術を「芸」とすること、それは正確ではない、

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