忍者ブログ

立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

、、、いくら習つても一定の處に止つてゐて、一向に進歩しないからである。これは今の敎科書の惡い字をいふのであつて、、、

大型で非常に強い台風18号は、、、今日4時過ぎ室戸岬近く(車内から)、

、、、昭和十三年發行 天來翁書話、、、.344.345
實用書及び藝術書の學習法漫談
(二)筆勢と筆意

 、、、今の書を學ぶ者は塗り上げた樣な綺麗な字から、習ひ始める者が多いが、その結果は餘りよろしくない。後世人のかく綺麗な書は、大概遅筆であつて、筆勢もなく又趣味も少ないから、少し習ふといやになつて來るのみならず、いくら習つても一定の處に止つてゐて、一向に進歩しないからである。これは今の敎科書の惡い字をいふのであつて、古人の書を習つて書いた手本には好いものもある。昔の書だからといふて餘り奇な字を習ふと一時變な字を書くやうになり、實用書には甚だ弊害がある。併し奇な字には筆意が多い爲に、書の面白いことを早く覺えるから、奇書から入つたものは一生涯止めない長所あるから、藝術書としては、一時溺れても仕方がない、、、
(昭和七年)とある、つづく
2014年、一般の書風は平板の嫌いはないのか、書を見て善いとか惡いとか平気で審査と云 ふ事をする者がゐる、
品位の缺落なのか、藝術という「書」の波しぶきは、、、

拍手[8回]

PR