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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、一番習ふ人の學力を增すことが出來る。けれども初學者は調子の低いものでなければ目につかないのは誠に困つたものだ、、、

第3回立体象書研究会展を顧みる、、、新しい方向に向つて、、、
、、、眞に善い書を作るといふ事は難かしい、何んとなれば學べば學ぶ程目が見えてくるからである、これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふ、、、と天来は云ふ、」
下図、三次元立体象書研究会展 展示会場を搬出前に、

、、、昭和十三年發行 天來翁書話、、、.345
實用書及び藝術書の學習法漫談
(二)筆勢と筆意

 、、、今一つの方は品は惡くも少し亂暴がきのものから入る法もある。此種の書から入つたものは、筆勢といふことに一つの趣味を覺えたものは、後で綺麗な書を學べば勢もあり又相當の速度もあるから、實用書としては直に用を辨じ、又藝術書を學ぶにも、筆力のない俗書を習ふ人の樣にはならない。初學者の習ふのに塗り上げた樣に筆の痕跡の見えない勢の無い書は大禁物である。印刷器械の出來ない時代に、昔の人の不用意の間に書いた書の寫眞版になつたのが、實用書の手本としても一番習ふ人の學力を增すことが出來る。けれども初學者は調子の低いものでなければ目につかないのは誠に困つたものだ。賞鑑を主とする藝術書は、その時代を代表すべき大家が出ればそれに追随して新しい方向に向つて、自然に推移して行くべき性質を持つて居り、又實用書もその感化を受け、知らず識らずの間にその方面に引寄せられる傾向を持つてゐる事は免れない、、、
(昭和七年)とある、つづく


2014年、一般の書風に平板の嫌いはないのか、書を見て善いとか惡いとか平気で審査と云 ふ事をする者がゐる、
賞鑑を主とする藝術書は、新しい方向に向つて、自然に推移して行くべき性質を持つて居り、、、とは(昭和七年)の事なのだが、、、
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