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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

―書といふものは面白いのであります―

下図、書を語る 3 1988年2月25日 第2刷発行・二玄社
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書と建築空間――その類似性を考える  磯崎 新(建築家)

 伊藤ていじ氏が、先回の書道特集号に、私が「空画くうかく」とか「虚画きょかく」といったものがあると言ったのでそれ以来書に関心をもちはじめた、と書いておられた。二十年も前のことで、私はすっかり忘れていたのだが、そういえばこんな話をしたことがあったような気もするが、いまどぎまぎして、いささかあわてているのは、はたして「空画」や「虚画」といった概念が書の世界に存在するのかどうか、確かめようもないし、出自も原典も私にはさっぱりわかっていないためである。
  空画と虚画
 当時私はある好事家のところをときどき訪れ、気まぐれに焼き物の見方などを教わっていた。そんなときに「空画」「虚画」の話を聞いたのかもしれない。しかし、もし私が空や虚に関心がなければ、記憶していることもなかっただろうし、伊藤ていじ氏に話すこともなかっただろう。
 空も虚も東洋古来の思想を理解するためのキーワードである。、、、つづく
―〈五十二・二〉1977.2.―
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