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一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。
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下図、”書を語る 3 ”1988年2月25日 第2刷発行・二玄社
書と建築空間――その類似性を考える 磯崎 新(建築家)
昨日のつづき、、、
建築と空間
それは私の専門としている建築にかかわることである。いまでこそ建築は空間を具体化したものであるとは常識となっているのだが、当時は空間を建築の主要な概念として考察することはさほど問題にされていなかった。そこで私の目論んだのは、建築を、空間を介して把握するための論理的な根拠をさがすことであった。同時にそれは私の建築の設計方法論になるに違いないとも考えていた。二十年後の結論からいえば、建築を空間として考えるというのは、あまりにも単純で、ほとんど同義反復で自明の理の周辺を堂々めぐりするようなものであった。しかし私のはじめての著書『空間へ』と題したように、空間の考察にかなりの時間をついやすことになった。
この空間概念の手がかりをさがすために隣接領域のさまざまな探索をひそかにこころみていたときに、「空画」という言葉に行きあたったような気がする。私は大発見でもしたように、伊藤ていじ氏のところにとんで行き、語ったのだろう。
ついでに虚もまた強い関心をいだいた言葉であった。、、、つづく
―〈五十二・二〉1977.2.―
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