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一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。
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”書を語る 3 ”1988年2月25日 第2刷発行・二玄社
書と建築空間――その類似性を考える 磯崎 新(建築家)
21日のつづきです、、、
空も虚も東洋古来の思想を理解するためのキーワードである。それゆえに書がこれらの言葉と深く関連しているに違いないことは推定できる。具体的に紙のうえの痕跡(こんせき)として残る画にたいして、筆が連続的に運ばれるわけだから空を舞う瞬間があるわけで、それを眼に見えない画、あるいは空画と呼ぶことはいかにもありそうな気がする。とりわけ書をみていて、あの筆が紙に接した瞬間に筆勢とよばれるもののすべてが集約されているようにみえるのは、そこに到るまでの空中の筆のうごきに由来することは誰もが経験的に理解しているところだから、古来「空画」「虚画」という概念は十分に存在したという気がする。
私はいまだに悪筆で、ときに署名をせねばならないときなど、自ら恥をさらしてしまう気がして楽しまない。そんな具合だから必ずしも書を特別な関心をもってみているとはいえないのだが、伊藤ていじ氏と会話をかわした頃からすくなくとも虚や空に多大の恩恵をこうむってきたことだけは確かである。
建築と空間、、、-(五十二・二)1977.2、、、つづく
書の平面(2次元)を、ただの平面とはしないところが磯崎氏(建築家)の書の見方と考え方なのです!
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