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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、「そうか、おまえのような馬鹿学生を怒った會津も馬鹿だったな、よし、手伝え」、、、

作品、「磨きは‐馬鹿正直に」‐8000番終了!‐正面やや上より写す‐
・・・「書線」を切ることが出来ればその断面は丸い、と道人・・・
・・・これは切らずとも断面の丸い「立体象書」の造形である・・・

p.319、 ‐真率‐
、、
、東洋美術研究室には、たくさんの美術品を収集していた。掃除する人もないので、埃がたまる。道人は埃をはらいながら、「これは早稲田のほこりだよ」と学生たちを見廻した。埃と誇りをかけた皮肉である。新たに手に入れた瓦の破片の整理を学生に手伝わせた。正直な学生の一人が、「こんな汚ない瓦のかけらのどこが面白いのかなあ」などと言っているのを聞きとがめ、道人は「何をいうか、おまえの如きおろかなものは、手伝うに及ばん、帰れ」と大喝した。「では帰ります、失礼します」と出ていった。その学生は一夜考えたらしく、翌日、道人のもとに現われて詫びた。「そうか、おまえのような馬鹿学生を怒った會津も馬鹿だったな、よし、手伝え」。以後、この学生は道人に私淑した。、、、
 ‐  「秋艸道人會津八一の生涯」‐ 昭和六十三年一月 三十日日 第一版第一刷発行・著者 植 田重雄・発行所 恒文社 


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