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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、「名士訪問癖の輩(やから)、強引にわしの書を求める奴、京都人種、奈良人種とはつき合わぬ」、、、

‐第4回‐立体象書研究会展‐「魄」たましひの造形‐9/13~9/21‐
下図、‐作品「魄」たましひに光を投射、そして生まれる影、
‐3次元‐2次元‐「有」と「無」の存在‐その④‐
・・・「さがりおろう、さがりおろう」と怒鳴った・・・

p.411、 ‐ 新潟における文化活動 ‐
、、、
昭和二十年十月、戦後ただちに念願の奈良を訪ね、「みほとけ」の無事を喜んだ。翌二十一年三月、五月と二回にわたり京都と奈良に赴いている。道人は美術史の権威、芸術家として旧知の古都で迎えられた。しかし、一種の取巻き連につきまとわれたとき、「名士訪問癖の輩(やから)、強引にわしの書を求める奴、京都人種、奈良人種とはつき合わぬ」と憤然として朝早く日吉館を飛び出していった。あとを追った増田徳兵衛が、電車に乗っている道人に近付こうとすると、「さがりおろう、さがりおろう」と怒鳴った。徳兵衛は自動車を飛ばし、京都駅で新潟行きの切符と途中の弁当を渡すことができたという。あれだけ奈良を愛した道人が、国家的運命の激変に際会しながら、一首の感懐もなく奈良を立ち去っている、、、、
 ‐  「秋艸道人會津八一の生涯」‐ 昭和六十三年一月 三十日日 第一版第一刷発行・著者 植 田重雄(宗教学者.哲学者)・発行所 恒文社 


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