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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

、、、「正しく美しく」というようないい方をなぜしなけりゃならんかというところあたりに、、、

―講習会―
、、、静かな森に囲まれた・ほっと平山での講習会、

「書の美・書の造形」を、自分の手で摑みだし自分の手で心線を存在させてみよう、、、
立体象書作品として制作もした青銅器の銘文「心」字を、紙面に筆で表現する、

・「散氏盤さんしばん」-西周の厲王時代(前878~前828)の作といわれる銅器。周器中にあって、代表的な巨観である。銘文は内底に鋳出され、一九行・行一九字、すべて三五七字。散氏の田邑の経界を定めた語から成っている。文字は古樸雅健であるが、他面奇趣横生の観があり、時に放縦の風も見られる。古銅器銘文に、放縦の風あるは多くない。これ本器の一特色である。、、、(p.367-中国書道辞典-中西慶爾-木耳社)とある。
奇趣横生(きしゅおうせい)、、、というこの散氏盤の銘文、この「心」字を紙面に掴み出し、墨(淡墨)で、羊毛筆で、放縦にならないようにと、、、
 
昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―現代書教育論― (全日本書道教育研究会全国大会における講演)
p.308、昨日のつづき
、、、指摘せざるを得ないと思う。書教育というものはそういう芸術教科の中に位置すべきものであります。それは永遠の問題であるかもしれない。またきわめて大きな課題であって、一朝一夕にして達成できるものではありませんけれども、将来はそのような理想をもって伸び上がってゆかねばならない教科であるということを強調したいと思う。、、、実は私はも少し書教育の内部に入って、いわゆる文字を書くことを場所として成立する書の教育というもの、そういうようなものについて説明をしようと思ったのでありますが、、、まあいろいろこの書について問題があると思う。特に新しい指導要領は非常にむずかしい。いったい何が書いてあるのか実は私もよくわからん。非常にわかりやすい言葉で書いてあるけれども、しかしあれは実際に難しいものだと思う。一番むずかしい点は、それをごく象徴的な言葉でいいますと、「正しく美しく」というようないい方をなぜしなけりゃならんかというところあたりにミソがあると思う。、、、、という (1956年・井島勉氏)、つづく 、

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