忍者ブログ

立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

、、、いやな形の字は何處の國の人も用ゐないといふのが、藝術であり又趣味であるからである、、、

―魚― 
・青銅器銘文檢索p.1563 6665  魚盤 [魚]

下図拓図版
・右=金文總集p.3612 6665 
魚盤
・左=殷周金文集成釋文・第六巻ーp.70 10018 魚盤
   
 字數:一 
 時代:西周早期
 
、、、眞に善い書を作るといふ事は難かしい、何んとなれば學べば學ぶ程目が見えてくるからである、これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふ、と天来は云ふ、」
昭和十三年發行 天來翁書話

實用字學 (上)實用文字の研究
.375、
、、誰も明言した人はないけれども全部字引通りに書けば楷書として面白味のある字は書けないから矢張り昔から、書道の大家が洗練を重ねて、好い形の字に定めたものが廣く行はれて來たのは無理もない次第である。此點、、、書の名人は、申し合せた樣に一致して居るのを見てもよく判ることである。いやな形の字は何處の國の人も用ゐないといふのが、藝術であり又趣味であるからである。處が日本では、明治維新以來洋學が盛んになつて來て、古法帖などを習つて居る暇がなかつた。漢學などはそつちのけにして置いても、當分の間は潜勢力で間に合つてゆくと、たかをくゝつて、そんなことに暇潰しをしなかつた人が、多くは明治以來の名士になつたのである。それであるから日本に於ける名士は名士になればなる程それに正比例して、字が下手だといはれた時代もあるのである、、、(昭和六年) 藝術・書を語る天来先生、つづく

拍手[8回]

PR