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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、古來書を上手にかいた人は、蘇東坡でも朱熹でも、王陽明でも字引や版本にあるやうな、形の惡い書きにくい字は書いて居らない、、、

―魚― 
下図拓図版
・殷周金文集成釋文・第四巻ーp.307 6243 魚父乙觶
   魚 父乙
 字數:三 
 時代:西周早期
 現藏:山東省博物館

、、、眞に善い書を作るといふ事は難かしい、何んとなれば學べば學ぶ程目が見えてくるからである、これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふ、と天来は云ふ、」
昭和十三年發行 天來翁書話

實用字學 (上)實用文字の研究
.374.375、
、、 開成石經(833~837)も遂に駄目になつて了つた。そこで今度は字書を作るときに、又この流儀の字が用ゐられることになつた。版下もこの字だ活字もこの字だ。然し書く字だけは依然として昔通りである。唯顔法を書く人だけが變な字を書いて居るだけであつた、何故かといへば、苟も相當の學門をした人は、古法帖によつて書を學ばないものはない。碑文を見ても、古文書を見ても、書く字は大體極つて居る。古來書を上手にかいた人は、蘇東坡でも朱熹でも、王陽明でも字引や版本にあるやうな、形の惡い書きにくい字は書いて居らない。昔の人は字引のやうな字は書いてならぬ、誰も明言した人はないけれども全部字引通りに書けば楷書として面白味のある字は書けないから矢張り昔から、書道の大家が洗練を重ねて、好い形の字に定めたものが廣く行はれて來たのは無理もない次第である 、、、(昭和六年) 藝術・書を語る天来先生、つづく

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