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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

、、、その意味では書の揺籃期である、、、

下図、漢簡 第一巻~第十二巻 赤井清美 東京堂出版
第一~八巻「居延漢簡」、第九巻「武威漢簡」、第十.十一巻「敦煌・楼蘭漢簡」、第十二巻「馬王堆漢簡」。 第一巻 序、 ‐人はそれぞれに好みも思考も異り、そこに個性のめばえがある。個性はちょっとした機から大きく変化し、飛躍もする可能性を持っている。現代書道は、写真・印刷の技術と通信網の進歩に伴い、急速な発展を遂げたが、反面、師風類型と模倣作品の氾濫という俗な作品群の出現となった。ここ数年来、改革が叫けばれてはいるが、この悪疫は、細菌的に増加の一途をたどっている。よく解釈すれば、一般化された古典が研究し尽くされた結果ともいえようが、マスプロ化された教授法、家畜的な学び方に原因はあるようだ。この悪疫からの脱却は、数多くの古典との対峙によってなし得ると私は考えている。、、、昭和五十年九月 赤井清美 ‐ とある、

NO.46 7(JUILLET)1955 BOKUBI「墨美 特集 触覚性」
 ニジェリアの絵画と木簡 ―その心性と触覚性―木村重信
  昨日のつづき、p.7、、、 せまくるしい芸術の世界を脱卻したいと願う我々を魅惑するのである。我々は先に木簡には篆・隷の古代型と、楷・行書・草の近代型との各体がすべてあると言ったが、この頃は新旧字体の交錯して行われた時代であるから、それらの書体は入り混じっている。図版でも見られるように、隷書の筆法から脱化し切らない楷書や、まだ字体としては成熟していない草書などが多く見出される。その意味では書の揺籃期である。(もっとも、篆書隷書は後漢においてすでに最盛期に達している)、、、という 木村重信氏 (1955 BOKUBI)、つづく

......1955年現在、書の造形的な必然性をいう木村氏、、、1975年現在、師風類型と模倣作品の氾濫という俗な作品群の出現となった。ここ数年来、改革が叫けばれてはいるが、この悪疫は、細菌的に増加の一途をたどっている、という赤井氏.....

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