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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

、、、せまくるしい芸術の世界を脱卻したいと願う我々を魅惑するのである、、、

下図、漢簡研究 大庭脩 同朋舎出版 ‐1992年発行‐
 p.304.305、現在までに出土した秦漢の簡牘は、その総数は四万点を超えている。ただ写真の発表されていないものが大部分であるから、その書道史的意義はなお論ずるに時期を待たねばならないが、中国書道史にどういう影響を及ぼすであろうかを考えてみよう。
p.306、秦漢の簡牘は、当時の人びとの肉筆を今の人の前に曝した最初の資料である。今世紀初頭に始まったシルクロード探検の成果として紹介された漢簡は、書法に関心を持つすべての人に、生々しい漢代人の肉筆を示し、従来、碑帖、法帖によって形成されていた字体の変遷に関する理解が、新出土の多くの肉筆の実物に各字体の並存する事実に直面して、単純な直線的理解では埒があかなくなってきたのである。、、とある、

NO.46 7(JUILLET)1955 BOKUBI「墨美 特集 触覚性」
 ニジェリアの絵画と木簡 ―その心性と触覚性―木村重信
  昨日のつづき、p.7、、、しかし私は、かかるあらき書体の中に新(アラ)きものを見、そしてまた生(アラ)きものを強く感ずる。紙ではなく木という素材を用いている事も、木簡の美の成立に大きな役割を果たしているだろう。かかる素材における、また形式における、不整斉、不完成、破調なる書の美の創造は、せまくるしい芸術の世界を脱卻したいと願う我々を魅惑するのである、、、という 木村重信氏 (1955 BOKUBI)、つづく
......1955年現在、書の造形的な必然性をいう木村氏、、、1992年、並存する事実に直面して、単純な直線的理解では埒があかなくなってきたのである。という大庭氏.....

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