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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

、、、人あり、奇を出し妙を騁せ以て爲にする所あらんとする者あらば、、、

2015年1月8日-1月18日 11:00~19:00
銀座 ポーラ ミュージアム アネックス 3階
ー高野早苗書装展Ⅲー
・染色 青田五良
、、、奇を出し妙を騁せる、、、
高野早苗さんの立体象書作品 ー「装・よそおい」-、会場にて、
 
、、、眞に善い書を作るといふ事は難かしい、何んとなれば學べば學ぶ程目が見えてくるからである、これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふと天来は云ふ、、、」・昭和十三年發行 天來翁書話
 
.565、昨日のつづき
 、、、晋の王右軍は想を擊石波に起し之を以て蘭亭敍中の欣字の一波に寓せ、曾て唐の太宗の夢魂をして夜々永欣寺の天を彷徨せしめ、以て書名を千載に馳す。奇なる哉。書道藝術の能く無情を化して有情たらしむるや。人の性はもと平靜を愛す。久濶見ざれば溝渠自ら成る。疑心暗鬼を生じ、暗鬪となり又陽鬪となる。豈悲しからずや。人あり、奇を出し妙を騁せ以て爲にする所あらんとする者あらば、誰か之を騒人雅客に比せんや。書は君子の藝なり。然れども其曲愈々高ければ和する者益々寡く、その藝益々進めばその德愈々孤なり。これ今人の古人に及ばざる所以か、抑或は獨り古にして人終に古ならざるか、希くはそれ技に依り以て道に進まん哉。(昭和六年)
・・・藝術「書」を、古法を綴る天来先生・・・

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