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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

、、、吾輩から觀察すると、後世の書家は大概此の習氣病に罹つて居る、、、

 ‐古を温ねて新を知る、新を以て古となす‐ 立体象書研究会展、
下図、「素心」金文、四尺紙、
9/15~9/27に出品、これから押印して表具、p.835【素心】‐角川 漢和中辞典‐①心が潔白であること。②素朴でいつわりのない心。本心。‐とある、
この心字‐西周「散氏盤」‐より、会場では三次元で表現した120㎏「心」も展示、、、

 、、、昭和十三年發行 天来翁書話、、、.280
中風症と藝術的書道
學者も讀め政法家も讀め愛國の士は必ず讀め

9/6のつづき、、、吾輩から觀察すると、後世の書家は大概此の習氣病に罹つて居る。啻に書家ばかりではない。現代の總ゆる方面を見渡すと、書家も學者も、官吏も會社員も、政府も政黨も、多數の者は此の習氣病に罹つて居るのである。自然の趨勢として、多數の者が一方に偏すると、必ず一方に少數の過激派が生じて來るのは自然の勢である。然しながら何れの方面にても過激派なる者は、場當り的に飛出して來るので、根蔕の有るものは少ないから左まで心配することは無いのであるが、畢竟大局の推移と云ふことは、自覺のない蒙昧なる多數の者が激成した結果であらねばならぬ藝術にしても思想にしても、常に穏健なる理解を有し中庸の道を歩いて居る者は、多くは自然の成行に任せ、高を括つて見て居る者である。然し大勢は生き活物である、時々刻々に推移するのである。餘りに冷静に控て居て愈々危急存亡の時になれば、如何に穏健なる連中が總立になり騒いで見ても、一旦失つた機會は永久に取返しは付かないのである
、、、という(大正十年の比田井天来)、つづく

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