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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、学究生活の一日一日のごとく見えながら、この閑寂の中で、すべてが静かに成熟していったのである、、、

―魚― 
p.13‐
魚形的各種造型
‐中国図案作法初探‐雷圭元著一上海人民美術出版社‐1979年6月第1版‐
・・・
これらは美術史上の文様を知るためである・・・

p.285、 ‐小鳥飼のこと‐
、、
、 千坪にあまる秋艸堂の森には、水仙やりんどう、おだまきが咲き、忍冬(すいかずら)や葡萄、アカンサスも植えてあった。
これらは美術史上の文様を知るためである。論文の草稿や読書に倦むと鳥に親しみ、土いじりをして、心を遊ばせた。秋艸堂は、鬱蒼として茂るにまかせ、道人の生活もまた自然のままをよしとした。丈にあまる葉鶏頭を咲かせようとして、庭の一部を深く掘り起して、黙々と土にまみれ、厳密に一粒ずつ種子を蒔く道人の姿に、あるいは、あるがままの心があらわれていたのかもしれない。取り立てて語るほどのこともない学究生活の一日一日のごとく見えながら、この閑寂の中で、すべてが静かに成熟していったのである。、、 ‐ 「秋艸道人會津八一の生涯」‐ 昭和六十三年一月 三十日日 第一版第一刷発行・著者 植 田重雄・発行所 恒文社
「墨線」、できないことではあるけれども切ればその断面は丸い、という道人。

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