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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

、、、皆さんの今後の正確な、しかし勇気を要するご研究を期待したいと思う。、、、

―研究会―
 書の線とは、、、出来ればその断面は丸い、、、と會津八一はいう。
、、、昨日の一連の丸干しの秋刀魚、切れば、その断面はやや丸い、中心には骨がある、、、なかに骨があり左右の靑と白の変化あるこの秋刀魚、墨線でその変化を表現してみよう、、、
、、、「線をひく。」、白い紙面に筆で、決断した一本の線をひく、、、
 
昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―現代書教育論― (全日本書道教育研究会全国大会における講演)
p.311、昨日のつづき
、、、ところでもしそういう大きな目標のために大して役立たない書教育だということだったならば、その書教育は私はやめた方がよろしかろうと思うんです。そこらあたりにまだまだわれわれは書並びに書教育の本質論について考えてかからねばならんことがあるだろうと思います。しかしそれについて皆さんの今後の正確な、しかし勇気を要するご研究を期待したいと思う。何かの機会がありましたら、私もできるだけ、私の力のおよぶ限りにおいて、皆さんのお手伝いはさしていただきたいと思っております。どうもご清聴ありがとうございました。、、、(1956年・井島勉氏)、おわり。

「序」の部分-p.10-を追加しておこう、
、、、現代の欧米人の理解が果たしてどの程度に書の神髄に迫っているかも疑問である。けれども、それは、書が国境を超えて人びとの芸術的感動をよび起こすに足りるだけの要素を含んでいることを立証するものであろう。ところが、ひるがえって日本の書道界、少なくともその一部では、芸術的ないしは芸術家的自覚に貧困であるという実状を否むことができないのは、まことに残念である。芸術が、たんなる伝統の惰性からでなく、伝統の中に生きる人間の創造的な自覚から生まれるものであることは、あらためていうまでもないであろう。、、、昭和三十一年五月二十二日 アムステルダムにて 井島 勉
 
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