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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

、、、純粋なる形質ばかりのやうに見せて其間に性情を出したと云ふのが彼の長所である、、、

―魚― 
p.26-圖版18-春秋早期青銅器及其紋様-(4)圓渦紋、魚鱗紋豆。
  ‐中國圖案大系‐第三巻-春秋戦國-張道一 主編‐美工圖書社‐
 ‐圖版目録、圖版18 春秋早期青銅器及其紋様(十三種)・・・26-
・魚鱗‐「鱗」リン・うろこ。・さかな。・うろこのある動物。・こけ。・つづく。ならぶ。かさなる。、、、「鱗鱗」リンリン・侍從するさま。・物の麗はしく鮮かなさま。、、、‐p.771.772‐巻十二‐大漢和辞典‐諸橋轍次著‐大修館書店‐ ・‐魚「卵」‐魚子‐魚々子ななこ。‐ 「魚」‐「鱗」‐「卵」‐

、、、眞に善い書を作るといふ事は難かしい、何んとなれば學べば學ぶ程目が見えてくるからである、これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふと天来は云ふ、、、」・昭和十三年發行 天來翁書話
 
 (四)書の形質及び性情 上 p.224.225、つづき
 此時代はまだまだ卑近の境界だ、餘り性情にのみ趨ると形質を殆うくすることのなる、形質を無視すると自由行動がが取れる、之が爲めに變化自在になつて面白味は多くなるが、形質に遠ざかれば遠ざかる程難かしいので下手にやると、品格が下つてくる、處で形質を無視することの出來ないことが始めて合點がゆく、此境界までくると今度は苦しくなる、天狗先生グウの音も出ないことになる。成程古人は偉いなあと云ふ溜息が出る、歐陽詢の書の貴い處は此處まで煎じつめて見ぬと分らぬ、純粋なる形質ばかりのやうに見せて其間に性情を出したと云ふのが彼の長所である、、、つづく、 (己未年・1919年)
・・・藝術「書」を、古法を綴る天来先生・・・ ‐ことし2015年‐干支は(乙未)‐96年前の(未・ひつじ)年‐



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