忍者ブログ

立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

、、、顔眞卿の改革は、字形及び筆意の上に止つて、その用筆法は古法によつてゐたから、、、

、、、眞に善い書を作るといふ事は難かしい、何んとなれば學べば學ぶ程目が見えてくるからである、これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふ、、、と天来は云ふ、」
下図、「顔真卿・争座位稿」原拓と、「天来翁書話・南谷題」の頁、
原拓中央、文中に、、、故曰。行百里者。半九十里。、、、とある、

昭和十三年發行 天來翁書話
實用書及び藝術書の學習法漫談
(二)筆勢と筆意
、、、.348.349
 、、、顔眞卿の改革は、字形及び筆意の上に止つて、その用筆法は古法によつてゐたから、實用書としての用筆法には背馳する所は無かつた。併しながら、その字形と筆意の上に甚しい變化があつたので、當時の具眼者中にもその書に推服したものが幾人あつたらうか、それは甚だ疑問であるが、兎に角當時の世俗を驚かした書風あつたことは想像することが出來る。今の人が顔眞卿の書を見て不思議に思はないのは、顔書に目馴れてゐるからである、、、顔書の渾樸なる特長、といい、筆意の善惡を主眼とする、という、、、
(昭和七年)、つづく

、、、その用筆法は古法によつてゐたから、、、という「古法」の発見者が比田井天来、ですから、「これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふ」、、、と天来は云ふ

拍手[9回]

PR