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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、楊守敬は碑版法帖によつて、書道を研究することの熱心なる宣傳者であると共に、囘腕法により羊毛の長鋒筆を用ふることを唱道した、、、

、、、眞に善い書を作るといふ事は難かしい、何んとなれば學べば學ぶ程目が見えてくるからである、これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふ、と天来は云ふ、、、」
下図、羊毛筆、
上から2本目‐可比丹用筆(6㎜×74㎜)‐臨書用

上から3本目‐長穂白雲(9㎜×66㎜)‐
上から4本目‐墨吐龍(9㎜×63㎜)‐

昭和十三年發行 天來翁書話
實用書及び藝術書の學習法漫談
(四)日本書道の一大革新
、、、.353
 、、、近衞信尹公が昔唐から日本へ書道が渡つた當時の書法を唱道され、後又貫名海屋の力によつて、日本流と(唐様)が合同されんとしたが、遂にその腐敗は殆んど極度に達した。實用書たる御家流は永い間、壓制的に一流のものゝみを強いた爲に、民衆の厭ふ所となり、維新の際政權の移動と共に、書道の上にも一大革命が勃發した、それは淸朝人楊守敬の來朝に動機を發したものである。楊守敬は碑版法帖によつて、書道を研究することの熱心なる宣傳者であると共に、囘腕法により羊毛の長鋒筆を用ふることを唱道した、それが圖らずも我等の恩師巖谷一六、日下部鳴鶴兩先生等の共鳴される所となり其他諸先輩の努力により、碑版法帖の研究的氣勢を勃發し、又囘腕法や羊毛の長鋒筆が新奇方法であつた爲に、大に臨池家の好奇心をそゝり、今日の如き書道熱を盛んにする動機をなしたのである、、、
(昭和七年)、つづく

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