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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

・・・「魚の尾を丙尾という」とある、、、

―魚―
下図、「漢字語源辞典」 藤堂明保箸 學燈社・1989年四十五版 発行
p.392.393、‐単語家族‐ 
102.魚・更・硬・庚・康  固いシンが張っている

音変‐ 魚:、、、字形‐ A 「魚」、甲骨文・金文・小篆・楷書、、、
基本義、、、、字形A魚は、いうまでもなくサカナの象形文字であるが、、、甲骨・金文の字体において、サカナの骨組みが明白に示され、かつ尾が左右にピンと張った形に描かれているのに注目していただきたい。なお燕の字の下部も、古くはピンと張った尾であったが、のちに火の字のように、誤写された。魚の字の下部も、金文の第二字以降、火のように誤写されてくる。
、、、字形B 「更」は、「丙+攴」の会意文字、、、丙とは、左右にピンと張った姿を示す象形文字で、、、私はむしろ魚の尾が左右に張った形だと思う。<爾雅、釈魚>に、「魚の尾を丙尾という」とあるのがその証拠である。
 さて更の字は「丙ピンとはる+攴(動詞記号)」によって、たるんだ物を伸ばして、ピンと緊張させることを表した字である。変更・更改の更とは、弛みをしめなおして、シャンとさせる意であり、たんに「アラタメル」と訓じるのは、正確ではない。
 「魚偏+更コウ」とは、ピンと張った魚の骨であり、まさに魚というコトバの基本羲を表している、、、‐魚・・・というコトバは、サカナの骨組みが硬く張っていることに着目した命名であることが、わかってくる。

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