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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

甲藤方外さんのアトリエを訪ねて②

第2回をお届けします。前回6月27日でした。

立体象書研究会発起人・研究会副理事長・八王子宮宮司
甲藤方外さんのアトリエを訪ねてお話をお伺いしました。

◎ 書道をはじめられたきっかけを話していただけますか?

小学生のころより、お習字というものをしておって、
高校までずっと続けていたけれども、社会人になって遠ざかっていた。
30年ぶりに高校の恩師である福原云外先生に巡り合った。
度々家を訪問し、書の話をしているうちになんとなく始まり、
書いたものを添削してもらっていた。
通ううちに、大きい作品も書きたいと言うと、
「それは、修久にならえ。おれは年やき、ふといのはよう教えん。」
と言われたので、北川先生とお近づきになった、、、

◎ 立体象書について話していただけますか?

■ 意識していないと、動きも出てこないと思う。
空間の動きという、奥も、手前もそうやけど、その角度によっても強さが変わってくる。
できあがった(立体象書)作品を見たらまた、ちごうてくる。
筆意を確かめもって立体をつくることによって、
それを平面に落としたときに、どんな作品になるのかという期待もあるし、
自分の思うような作品になるかという部分がある。まず、要は、つくってみる、、、

■ 同じ字を3人が3人。10人が10人つくっても角度と動きがちごうて、
思いがちがうから、ちがうものができる。実際の筆意を追いながら、
つくってみんことにはそこで、バランス感覚も養われてくると思うし。
バランスがようないと、あの(立体象書)作品はたたんやいか!
あれが出来て、ぴしっと立つということは、
バランスがよいということやき、そこんとこと、
実際に針金でもってつくってみんと。空中で書いてみんと!
それも平面的に書くんではなく、奥行きがあると。動きは無限大にあるわけやき!
それを意識しながらどういくか、どう自分が筆を動かすか。
臨書をするときにも、そういったことを自分で意識して、
自分が筆を動かしていかんと!
普通の臨書、お字書きの臨書になる、紙の上を墨でただ塗りゆうだけのことになる、、、


■ 無意識や偶然が出来るというのは、そういったものがないと、
それは出てこんわね。ある程度そういったことを意識した上で、
無意識で書いたら出てくることはあるけど。
何も意識してなかったら、紙の上をはけで塗るだけやき。


甲藤方外さんのアトリエ、書棚



まずは、工具書ですね、調べる、、、

明日はこの続きです!

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