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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

三多「看多、倣多、商量多」、、、!

王羲之の筆意、奥行き、、、
3次元で考えてみよう!

立体象書研究会会報にものせましたが
、、、会津八一の、、、できないことではあるけれどもと、前書きで書の線のことを、、、ハサミで切った線の断面は円形である、、、会津八一は、書の線の切断面は円形といっています。この書の線の切断面は円形、円柱を理想とし、線を表現しようとする意識が大切で、そのための臨書です。もうひとつ、筆でなければ表現できない羊毛筆の穂の開(含ませた墨を一気に放出)、閉(もとの形に戻る弾力)の確認です、、、

― 書の線が円柱ならば、、、
筆順どおりの書の線は空間移動へと3次元の動きになり、、、余白は、空間として存在し、移動する書の線をより際立たせる線以外の空間、「間ま」の存在を確認するという表現になる、、、

、、、「間」の表現・筆意の説明ですが、
球体の連続が書の線であるとしましょう、
筆順通りに連続する円柱の書の線は、さらに大きな球体の中を運動する。
大きな球体の中に、筆順通りに連続する小さな円柱の書の線の構築、、、
(可比丹)


王羲之『喪亂帖』

王羲之の書は立体的だな。
じっと見て、「極」字を自分の手で掴み出してください
始筆から、力を充分に溜めて、終筆に向かう線が弾力を持ち、大きなムーブメント(回転)を見せている?

王羲之『喪亂帖』「極」字より 可比丹作

筆意とは、大きな球体の中で筆順通りに連続する円柱の線(3次元)?

つづく、、、


※ 可比丹(カピタン) ポルトガル語capitanoの音訳「甲比丹(カピタン)」。
「甲」は音が同じの「可」にしたとのこと、意味するところは「船長、キャンプテン」。
北川先生、「可比丹カピタン」の雅号で立体象書研究会のキャプテンです。
ブログにも登場します!

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