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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

三多「看多、倣多、商量多」、、、!

王羲之の筆意、奥行き、、、
3次元を考えてみよう!


筆の開閉:円柱を理想とする書の線を表現しようとする意識、、、適意!

「開く」
筆の機能、彈力について考えることです。穂の部分の、腰でもなく腹でもなく穂先に気持ちを伝えると穂先は開きます。穂先に伝わる力強さ気持ちの太さが筆の開きであり、毛筆でなければ出来ない線の表現です。毛筆の命毛一本の細い線から、穂先を一気に広げる力、徐々に広がる自由な開き、書の線はすべて指に触れた筆管から穂先に伝わる気持ちの表現です。穂先を広げる「開く」は気合の表現であるといえます。
「閉じる」
筆の機能、彈力について考えることです。筆を閉じるとは、開いた筆のかたちをもとの円錐の形にもどすことです。もとの筆の形に収束することは、十分な態勢を構える筆力の凝縮のことです。「開く」気持ちの出発点は、すでに「閉じる」かたちにあるということです。広げた穂先を一気に閉じる方法、筆力を徐々に命毛一本に収束させる方向と方法が考えられなくてはなりません。書の線はすべて指に触れた筆管から穂に伝わる気持ちの表現です。穂先を広げる「開く」気合であり、「閉じる」もまた気合であるといえます、、、
(立体象書研究会会報第1報 可比丹)

●漢代の木簡(簡牘名蹟選7より)
 
懸泉置前漢簡                 「年」字
    
武威後漢簡     「下」字
筆の開閉がはっきり表現されています。

●東晋、王羲之の書に見られる、筆の開閉?(書道全集より)

行穰帖「行穰」字(搨模本)
行の筆画から穰の筆画へと、、、筆の開閉?
 
初月帖 眞賞齊帖「無人」字     可比丹
人の2画目、きつねのしっぽのようにも見えるが、、、筆の開閉?

可比丹の解釈です。
 
開く                   開く、閉じる(可比丹臨書)

筆意とは、大きな球体の中で筆順通りに連続する円柱の線???


※ 可比丹(カピタン) ポルトガル語capitanoの音訳「甲比丹(カピタン)」。
「甲」は音が同じの「可」にしたとのこと、意味するところは「船長、キャンプテン」。
北川先生、「可比丹カピタン」の雅号で立体象書研究会のキャプテンです。
ブログにも登場します!

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