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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

高村光太郎 美について

7 回にわたって高村光太郎を紹介しています。彼は、彫刻家、詩作のほかに評論を行っていますが、その中で書の造形についてとてもよい文章を残しています。
今日のタイトル - 2次元、3次元、4次元? -

立体象書研究会は 本物(肉筆、原拓)の資料を観て、古典や筆者を身近に感じ(4次元)ています。

光太郎は、
・書をみるのはたのしい。畫(が)は見飽きることもあるが、書はいくら見てゐ
  ても あきない。又、いくどくり返しみてもそのたびに新しく感ずる。
・出土品の骨や角に彫つた原始形態のものもおもしろく、金石文も、六朝あたり
  の碑碣の拓本、唐宋の法帖の複製などもすばらしい。わけて肉筆ものを親しく見
  られる近代大陸や日本のものの興味は盡きない。
・羲之の書と稱せられてゐるものは、なるほど多くの人の言ふ通り淸和醇粋であ
  る。偏せず、激せず、大空のやうにひろく、のびのびとしてゐてつつましく、し
  かもその造型機構の妙は一點一畫の歪みにまで行き届いてゐる。


この写真は、木簡(肉筆)、伊都内親王願文(肉筆)、鄭長猷造像記(拓本)の「一」をまとめました。
古(4次元)の筆意(3次元)を扁平な線(2次元)として取り出すと、、、詳しくは次回に。

時代、書体、筆者、用具等々、、、筆意(3次元)を考えてみたい!
  
唐・孫過庭『書譜』「自」字 書道大字典
「自」字を手で掴み出してみると、、、

2008年「立体象書展」可比丹作「自」字、於 ホテルニューオータニ オカムラ・ガーデンコート・ショールーム
古人の筆者の筆意(3次元)はただの平面ではない!

☆ 4次元については、また詳しく説明したいと思います ☆

弱輩のためこの日記の誤字脱字等々コメントにて訂正いただけますよう

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