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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

―「書」を書くこと―菘翁・天来翁書話

下図、菘翁の伎倆を解せることのできた、
数少ない伎倆の書家・具眼者、日下部鳴鶴,巖谷一六の跋文のある菘翁の書「前後赤壁賦」
朙治十五年二月十五日板權免許 書者故人 貫名 苞 
出板人 鳩居堂出店 熊谷直次 發兌本家 鳩居堂 定價金壱円六十五戔
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―「書」を書くこと―菘翁・天来翁書話―
、、、此の問題は五月の談書會上で發表した講話である、この「習氣病」の発見者、、、先以て世界に誇るべき大發見であると云わねばならぬのである。
この、實に恐るべき黴菌を、、、天来はつづけて、――世の中の諺に、習うより馴れろと云ふ事がある。此の諺は甚だ無意味なるばかりでなく却て害毒を流す虞がある。習ふと云ふことには心が附随して居るが、馴れろと云ふことには心の働が無いから慣れれば慣れる程心の支配を離れて機械的になるのである。此の機械的になった處が所謂病菌侵されて居るので、之れより發生する所の毒素は藝術を俗了し、代議士を黨派根性にし、官吏を杓子定木にし、教員を蓄音機にし、總ゆる階級を蠧毒して、遂は國家を萎靡銷沈の域に導くのである。故に吾輩は此諺を訂正して馴れるより習へと改めたいのである。――
―大正十年・1921年から現在の2013年、90余年あまり、、、上記の「習氣病」の黴菌は、旧態依然として猛威を振るいつづけています!これは、患者に自覚症状がないことに加えて、習氣病にたいする専門家に自覚が闕如しているのですね!いかがでしょうか?―
つづく、、、
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