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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

―書といふものは面白いのであります―

下図、書を語る 2 1988年3月25日 第3刷発行・二玄社e366722d.jpeg
書の芸術性とはなにか   宗左近(詩人)より、
、、、人類がはじめて言葉をもつに至ったなりゆきを、わたしは恐怖とともにふりかえる。たとえば、イヌ。この動物と平和に共存している限り、なんの区別もそこにはありえないであろう。だが、ある日人間の赤ん坊がおそわれて食いちらかされたならば........。多くの人間たちの間に、殺害の元兇の対象化、つまりは記号化(言葉)がうまれてこざるをえないであろう。だがその記号化が真に共同体のものになるまでには、つまり符牒から文字となるためには、さらに何千年、何万年にわたる時間が流れてこなければならなかったことであろう。
 人類の歴史とは、殺戮(さつりくの繰り返しにほかならなかった。まして文字がうまれるまでの気が遠くなるほど大昔の歴史前史においては。
 そして殺戮とは、人間と動物、人間と人間との間にだけ起こったものではなかった。大自然と人間との間にも。たとえば、雨の一滴もふらないで空に輝き続ける太陽は、さらには壮大な噴上を行う火山は、やすやすと巨大な部族のすべてをみな殺しにした.........。
、、、文字がうまれるまでの気が遠くなるほどの時間、、、つづく
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