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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、中に新(アラ)きものを見、そしてまた生(アラ)きものを強く感ずる、、、

下図、木簡学入門 大庭脩 講談社学術文庫649 ‐昭和59年発行‐
 まえがきに、「これが漢簡です」と、森鹿三(もりしかぞう)先生は多少興奮気味で、われわれにも改まった口調になった、、、居延漢簡(きょえんかんかん)を、京大人文科学研究所の研究会でメンバーに御ひろうになったことがあったが、もう三十年ほども以前のことだった、、とある、

NO.46 7(JUILLET)1955 BOKUBI「墨美 特集 触覚性」
 ニジェリアの絵画と木簡 ―その心性と触覚性―木村重信
  昨日のつづき、p.7、、、即ち我々は芸術の 世界というものを、現実の世界から遊離した別な世界と考え勝ちであり、芸術活動を特別な作業と考える。こうした態度をとる我々が、木簡のようなものに出くわすと、非常に大きな衝撃をうけるのである。整斉な書を見馴れた人々にとっては視覚的に一見無秩序なあらいかかる木簡に、多くの美を発見することは困難であるかも知れない。何故ならそれらは書体的に未完成であり、またそれらの人々の好んで用いる表現法を借りれば、芸術的に完成していないから。しかし私は、かかるあらき書体の中に新(アラ)きものを見、そしてまた生(アラ)きものを強く感ずる、、、という 木村重信氏 (1955 BOKUBI)、つづく
......1955年現在、書の造形的な必然性をいう木村氏、、、2014年現在、いまだそれらの人々には書の美の創造をも、そこに多くの美を発見することも困難であるかも知れない.....

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