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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、どこか内部にデモーニッシュな力がこもっている。それに惹かれるのである、、、

―魚― 
p.73 図(218
) 金銅製魚佩(ぎょはい) 
後期古墳文化
徑二○・五
糎。千葉縣君津郡淸川村大字祇園出土。
日本考古圖録‐東京國立博物館編‐朝日新聞社刊‐
昭和二十八年四月二十五日發行
・・・佩(はい)‐
おびる。帯につける。腰につける。‐・・・不思議な力・・・

p.270、 ‐邪鬼と四天王のことなど‐
、、、
びるばくしや まゆね よせたる まなざし を まなこ に みつつ あき の の を ゆく 東大寺戒壇院には、天平芸術の粋をなす四天王像がある。毗留搏叉(びるばくしゃ)は西方廣目天の梵音である。「この廣目天は、何事か眉をひそめて、細目に見つめた眼ざしの深さに、不思議な力があつて、私はいつもうす暗いあの戒壇の上に立つて、此の目と睨み合ひながら、ひとりつくづくと身に沁み渡るものを覚える」(渾斎随筆)。 廣目天が眉根をよせ、細目で睨む様子は、佛法護持の立場にありながらも、どこか内部にデモーニッシュな力がこもっている。それに惹かれるのである。道人が廣目天に似てきたといったのは、小川晴暘であったらしい。邪鬼が悟ったときの姿が四天王なのである。道人の魁偉な容貌、大喝叱咤、内へ内へとこめる力などが、いつの間にか廣目天に似てきたのであろう、、、 ‐ 「秋艸道人會津八一の生涯」‐ 昭和六十三年一月 三十日日 第一版第一刷発行・著者 植 田重雄・発行所 恒文社
-「墨線」、できないことではあるけれども切ればその断面は丸い、という道人。

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