忍者ブログ

立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

、、、筆は健にして圓なるを貴ぶといふことは、千古の斷案であつて、、、

、、、眞に善い書を作るといふ事は難かしい、何んとなれば學べば學ぶ程目が見えてくるからである、これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふ、と天来は云ふ、、、」
下図、剛毛筆等、
上から‐山馬筆、2本目‐白狸毫筆、3本目‐竹筆、4本目‐雀頭筆、5本目‐鼠鬚筆、6本目‐猪筆
・・・p.127‐筆の原字は「聿いつ」である。漢の許慎の『説文』では 楚、これを聿といい、呉、これを不律(ふりつ)といい、燕、これを弗(ふつ)といい、秦、これを筆(ひつ)という。‐筆の歴史‐文房古玩事典 宇野雪村著‐柏書房‐1980年発行・・・

昭和十三年發行 天來翁書話
實用書及び藝術書の學習法漫談
(五)學習法
、、、.354.355
 、、、筆は健にして圓なるを貴ぶといふことは、千古の斷案であつて、甚しく硬い紙にかくには弱筆を用ふる必要があるが、普通の紙にかく場合には、昔から剛毛筆が歡迎されたやうである。毛質が強過ぎて纏りが惡いとか、筆工が下手であるとか、已むことを得ない場合は、弱毛筆で我慢をするのである。段々世の中が開けるに從つて、獸類も追々少なくなり、小筆に用ふる短い毛には、相當に強い毛の動物もあるが、大筆に用ふる動物の毛に好いものが少い爲に、弱毛を用ふることが流行して來たのは自然の趨勢であり、また後世になつて紙も吸収力の強い鵞仙紙などが流行して來た爲に、墨持のよい羊毛の長鋒筆などが追々と流行して來たのも當然の結果である。長鋒の弱毛筆を用ふるには、筆管を逆運しなければ筆力が出て來ない。筆管を逆運するには、指を極端に使用するか、又は執筆法を變更しなければならないことは、用筆法から見て、これ又必然の勢である。故に廻腕法は、弱毛又は長鋒筆を用ひ、大字をかくやうになつてから後に發明された新法に相違ない、、、(昭和七年)、つづく

拍手[8回]

PR