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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

「知る者はいわず。いう者は知らず」

「中国古典名言事典・諸橋轍次・講談社」、p.317―老子―、
「老子」の人物について、「史記」は次のように伝えている。老子は楚(そ)の苦県(こけん)の人。姓は李(り)、名は耳(じ)、字(あざな)は耼(たん)。周室の守蔵吏(図書を管理する役目)であった。孔子はかつて老子を訪ねて、礼についての教えを受けた。その後、老子は周の衰えたのを見て隠遁を志し、西の方散関(さんかん)を出ようとしたが、関所の役人尹喜(いんき)につかまり、「隠遁なさるのなら、ぜひとも」と請われて、道徳に関する言説五千文の書を残して去った。それが今日の「老子」書だと云う。しかし、「知る者はいわず。いう者は知らず」などといった老子という人物が、果たして五千文の書を書いたかどうか、、、とはいえ、「老子」書そのものは、すでに秦末漢初に存在し、、、漢魏(かんぎ)以後はいわゆる道教の源ともなって、儒教思想と並んで、中国の思想界を支配してきた。すなわち、東洋思想を探るうえには、「老子」が必読の書であることはいうまでもない。、、、とある、

下図、制作・可比丹(カピタン)、「母」字より、作品名―「老耼(ろうたん)の椅子」―
718.JPG
―「老耼の椅子」―「母」字、、、
90度、横に見ると甲骨文、、、‐背もたれ‐座る部分‐この二つの螺旋は両乳、、、 
銀色、高さ110cm、長さ160cm、

p.322、 「貴食母。」、、、母(はは)に食(やしな)わるるを貴(たつと)ぶ。
老子 二十章
 人間は自然のふところに抱かれ、自然に養われることが最上であり、それを尊ぶべきだ。
 「母」は自然ををさす。、、、とある。

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