忍者ブログ

立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

枯蔓(かれつる)の美は王羲之(おうぎし)の書より偉大である。

林語堂(1895-1976)・「人生をいかに生きるか」―美とは何か―、p.248に、
 
寒暑の苦難と霜(しも)の蹂躙(じゅうりん)を身に感じ、呼吸をゆるめて精力の保存に汲々(きゅうきゅう)としている秋の樹に、旧道を往(い)く旅人の目を愉しませようとて、粉黛(ふんたい)をこらす暇があるであろうか。しかもなお、樹々は冷澄寂寞(れいちょうじゃくまく)、その風趣(ふうしゅ)ははるかに王維(おうい)や米芾(べいふつ)の画に勝(まさ)る。
 かように宇宙間の万物(ばんぶつ)には、芸術的な美がこもっている。枯蔓(かれつる)の美は王羲之(おうぎし)の書より偉大である。峻峭懸崖(しゅんしょうけんがい)は張猛竜(ちょうもうりょう)の墓碑銘(ぼひめい)より雄渾(ゆうこん)である。それゆえに、万物(ばんぶつ)の文(ウェン)、すなわち芸術美は、その天性より発し、その天性をまっとうするものは、文、すなわち美装をまとうということがわかる。ゆえに文、すなわち線と形の美というものは、内在的なものであって、決して外来的なものではない。、、、とある。
 
下図、台北國立故宮博物院・故宮西周金文録・120「散盤」の頁、
終から五行目、下から四文字目に ―「心」字― がある、
この散氏盤の「心」字を掴み出した、―立体象書作品「AROHA]―、を置く。
717.JPG

Copyright (C) 2009-2013 立体象書研究会 All Rights Reserved. 無断での盗用,転載など類似の行為を禁じます。使用等に関しては,必ず連絡ください  

拍手[11回]

PR