「大書源・二玄社」、「心」字の頁に、可比丹作、―西周・散氏盤・心字・「AROHA]―を置く、
林語堂(1895-1976)・「人生をいかに生きるか」―美とは何か―、p.248.249に、
けれども人間の目からみれば、馬の蹄(ひずめ)、虎の爪、鶴の脚、熊の足は、その完整(かんせい)した外形にも、力の暗示にも、線の細さと強さにも、あざやかな輪郭にも、あるいはまたその盛り上がった関節にも、すばらしい美しさがある。また象の足は隷書(れいしょ)のごとく、獅子(しし)のたてがみは飛白(フェイポー)のごとく、闘蛇(とうじゃ)はみごとにうねうねの草書を書き、飛竜(ひりゅう)は篆書(てんしょ)を書き、牛の脚は八分(パーフェン)を思わせ、鹿は小楷(しょうかい)に似ている。こういう動物の美は、その姿勢と動きから生まれ、姿態(したい)は身体の機能の結果である。
そしてこれがまた文章美の秘訣(ひけつ)でもある。運動の勢(せい)、すなわち姿勢に必要なことは、文章でも抑制(よくせい)してはならないし、姿勢や運動に必要のないことは止めなければならない。だから詩文の傑作(けっさく)は、自然そのものの運動のようなものであって、形なくして形があり、魅力と美はおのずからそなわる。けだし、勢(せい)というものは、動態(どうたい)美であって均斉(きんせい)美ではないからである。生命あり動きのあるものには、すべてこの勢(せい)があり、それゆえに、美があり、力があり、文がある。すなわち形と線の美がある。、、、という(1937年)氏がいた、
すなわち形と線の美がある、、、―立体象書―、、、
そして視覚的勢(せい)に、重量感をも、触覚をもつけ加えて!!!
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