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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

いま摑みだした本当の臨書!!!

下図、第1回展会場内の半紙臨書、その写真の上に可比丹使用の筆、
412.JPG
 繊細な羊毛筆でなければ、繊細な毛筆の線表現できない!
つまり、お字書きをしてみても、それは筆文字であって、芸術表現とは異なるものなのです。
 
昨日に引き続き、
井島勉氏・昭和三十一年の 評価をめぐる一つの問題、p228、229、、、
 
、、、人間問題や美意識の問題を、逆コースに取りこもうとすることは、歴史の潮流に逆櫓をこぐ無謀に似ている。大衆というものは、往々にして、自分なりの狭い体験の視野から外界をながめて判断したり、無批判に植えつけられた常識を基準として、現実を評価したりする。美や芸術の問題となると、日本人の伝統的な美意識や、芸術観の性格にも支配されて、この傾向が一段と顕著である。絵画といえば、人物や花鳥を精密に写しとること、書といえば、手本を前に置いて丁寧に模写することなどと信じ込んで、作家の主体的な創造活動などは、むしろ不問に附すのである。それは、正しくは、前近代的な芸術観であるし、現在の年輩者たちが、かつて受けてきた芸術教育のゆき方でもあった。現代のあるべき芸術教育に対する、このような考え方による評価が、そのまま真相を衝くものと受けとれぬことは明白であろう。、、、とある。

、、、上記は五十年以上前です。昭和三十年代と、平成二十五年、変化がみられていないというところに問題あり!考えなければどうしようもないところなのですが!!!

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