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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

なぜなら彼らの感覚も頭脳も沈滞しきっていたから、

―魚―
下図、大系世界の美術 第5巻・ギリシア美術(1981年/第8刷発行)・学習研究社、
図版19、「ディオニュソスの航海」・(キュリクス)・エクセキアス、前530年頃 ‐ ヴルチ出土 ‐ 陶器 直径30.5cm ‐ ミュンヘン 国立古代美術館、
p.98、大型酒杯の中央を占める船の上には、木蔦の冠をかぶり、豊穣角を手にした半裸の酒神ディオニュソスが片肘をついて横たわる。船は魚頭形のとがった舳先から白鳥の首をかたどった艫にかけて弓なりの曲線を描き、白い帆は、酒神の頭上で大きく風をはらむ。帆柱には葡萄の木がからみつき・・・船のまわりを群がり泳ぐ7匹の海豚(イルカ)は、この場面全体が海原であることを暗示している。同時にそれは、ディオニュソスがアッティカで葡萄の栽培を教えたあとナクソス島に渡ろうとしたとき、彼を奴隷に売ろうとしたテュレニア人の海賊たちを魔法でイルカに変えたという伝説とも関係があるのかもしれない・・・作者エクセキアスは僭主ペイシストラトス時代に活躍した黒絵式最高の画家である。彼は好んで英雄伝説をとりあげ、その叙事詩的表現の中で神や人間の荘重、崇高、悲壮をあらわそうとした・・・

昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―現代における日本の書の動向について― (パリにおける講演要旨)
p.258、一昨日のつづき
、、、やがて明治維新になり、鎖国が解除されるや、日本は西洋との交渉をもつようになり、芸術の世界も必然的に外から刺激された。しかし長期間いわば冬眠状態にあった芸術家にとっては、急激な発展を望むべくもない。なぜなら彼らの感覚も頭脳も沈滞しきっていたから、新しい刺激を正当に自己の創造の動機として感じとったり、西洋の文化をその根源と必然性において理解したりすることはきわめて困難であった。そこで多くの芸術家は自己流に次の二つの道を選んだ。 ・・・(1956年・井島勉氏)、

なぜなら彼らの感覚も頭脳も沈滞しきっていたから、、、つづく・・・2013年・今は・・・

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