忍者ブログ

立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

・・・形だけのクラシック・・・形だけの模倣に堕した「猿芝居」・・・

―魚―
下図、大系世界の美術 第3巻・エジプト美術(1981年/第10刷発行)・学習研究社、
図版96、庶民の生活、「魚とり」・第6王朝前半 ・B.C.2345-2280年頃 ・浮彫り ・彩色 ・サッカーラ ・カゲムニの墓、p.128.129・・・それらは、死者が墳墓の中で来世の生活のために必要とするものを、死者のためにつくってやることであった。そして単にパンとビール、鳥獣、舟や穀物容器を模写するだけでなく、パン焼きと酒づくり、鳥の捕獲と獣狩り、造船と畑仕事などを描き出そうとした。それから墓主を楽しませるために、舞踏、音楽、子供の遊戯などを加えて、墓主の来世における生活をいっそう楽しませる努力がみられてくる。第5王朝の末以来、死者の現世における生活の中からの事件を一つ一つ描いていくようになった。そして記念物として子孫たちにこれを知らせようとする意図がみられてきた。・・・「カゲムニ」という神官の味わった趣味は「魚釣り」でもあったといえよう・・・B.C2345‐2280年頃の浮彫り彩色表現・・・

昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―現代における日本の書の動向について― (パリにおける講演要旨)
p.258、昨日のつづき
、、、①腰をぬかしてまわれ右をし、そして古典のスタイルの中に逃げこみ、そこに日本の独自性を自負して、西洋芸術と対決しようとする。彼らのつくった 芸術は、したがって形だけのクラシックとなる。
②新たに流入した西洋芸術に盲目的な陶酔を見いだそうとする人びと。しかし彼らは西欧芸術がたどってきた歴史的に必然な筋道を吟味しようとしなかったから、たんなる形だけの模倣に堕した「猿芝居」とでもいってよい。・もちろん時日の経過により、中には反省的な人びともあったが、全般的にいえば、形だけの東洋主義と西洋主義とが、第二次大戦まで続いた。・・(1956年・井島勉氏)、

腰をぬかしてまわれ右、西洋芸術に盲目的な陶酔・・・今の2013年・・・

Copyright (C) 2009-2013 立体象書研究会 All Rights Reserved. 無断での盗用,転載など類似の行為を禁じます。使用等に関しては,必ず連絡ください。

拍手[6回]

PR