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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

ヨーロッパの諸君がせっせと近代の確立に邁進しておられたちょうどそのころに、

―魚―
下図、「新収 殷周青銅器銘文 曁器影彙編」 (二) 藝文印書館印行
p.751、時代:西周早期、 出土地:山東省青州市彌河澇洼村、   
器名―「魚祖己觚 」、右銘文の拓-釋文:魚祖己
酒器・・・商の人は飲酒を好んだということで、花紋の美しい酒器は種類も量もことに多い。周は飲酒を制限し、だんだん質素になった。酒を入れておくものに尊・卣・方彛・罍・瓿・壺・觚・爵・觶・角・斝・觥・などがある、、、商代の酒器の最も簡単な組合せは一爵一觚で、これで酒を飲んだ、、、觚は形が簡単で、角の形から変化したと考えられる。上部は喇叭の形で、長い頚、細い腰と円足を持つ。爵と觚は商代に全盛を極め、西周初期以後はだんだん消失してゆく・・・(中国古代漢字学の第一歩・凱風社、金文のいろいろ(上)・酒器より)
 
昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―現代における日本の書の動向について― (パリにおける講演要旨)
p.257.258、昨日のつづき
、、、わずかに多少技巧的に洗練を加えたとか、多少目先を変えたとかいうにすぎない。かかる現象は一八六八年の明治維新まで続く。もちろん長年月にわたることでもあるから、例外的な天才がないではないが、それも線香花火的な現象であったにすぎない。ともかくヨーロッパの諸君がせっせと近代の確立に邁進しておられたちょうどそのころに、日本は鎖国という現象に沈んでいたという事実を注目しておいていただきたい。・・・(1956年・井島勉氏)、


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