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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

一般の文化人も、書を独立の芸術として見る念に乏しく、

―魚―
下図左、「殷墟卜辭綜類」 島 邦男編 
次頁、「本書作成承 一九五九年 文部省科学研究費補助金 一九六七年 文部省研究成果刊行費 謹此誌謝 編者謹誌」、
右、p.239、甲骨文「魚」字・・・用例
p.590・・・本書の生い立ちの記 島 邦男
 今から三十数年前、私がまだ学生の頃、宇野哲人先生が・・・よりよい方法がないものかと日夜考えるようになった。ある時ふと漱石の小説の中に「理学は対象を固定することによって成立している。研究対象が不安定である限り、学問は成り立たない、」という意味のことがあったのを思い出し、卜辞の資料を確定することが・・・終戦後間もない頃であった。平岡教授との出会いは・・・五年後の本年九月六日に、漸く本文を完成することができたのである。これが「殷墟卜辭綜類である。顧みれば私の生涯の事業であった。
昭和四十二年九月二十四日 記

昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―現代における日本の書の動向について― (パリにおける講演要旨)
p.258.259、昨日のつづき
、、、かかる非創造的な、あるいは依存的な空気は、閉鎖的封建的といってもよい空気は、特に書の世界において著しかった。書家の多くは、独創的な様式をつくるよりも、もっぱら古典を手本にし、それに似る作品をつくることで満足していた。それゆえ、書が芸術としての力を発揮することが至難で、一般の文化人も、書を独立の芸術として見る念に乏しく、美学でさえも書に対しては大した関心も払わなかった。特に保守的な、非創造的な書壇は、他の美術、文芸、演劇の世界とは別な、まったく特異な領域のような存在にすぎなかった。・・・(1956年・井島勉氏)、

まったく特異な領域のような存在にすぎなかった。・・・1956年、2013年の・・・

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