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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

可比丹(カピタン)-ヒトリゴト-

このところ、幕末・貫名菘翁についての「書」を「鳴鶴先生叢話・大正十四年發行」から引用し、「天来翁書話・昭和十三年發行」からも引用してきました。そしてこれからの「書」、昭和の「手島右卿」の「書」を研究しなければ、「書」を書くという立体象書研究会の「書」の研究の説明が出来ないのです。

昨日、2013.1.9の「高知新聞・(1)面、下段小社会」の冒頭、、、
手本を見ながら書く「臨書」は習字の最も一般的な方法だ。安芸市出身の書家、手島右卿(てしまゆうけい)も「古典の臨書を徹底的に学ぶことから始めなくてはどうもならん」、、、とあったので、、、

この「習字の最も一般的な方法だ。」という「習字」について、、、
下図、大漢和典・諸橋轍次・大修館書店・巻九・108頁
DSC00838aaa.JPG

 
 -文字を練習する。又、手ならひ。-とある、、、「臨書」のあとに「習字の最も一般的、、、」というのは?「習字」は続けることば「語句}ではないだろう!「書しょ」は「書」なのですから!「書の美、芸術」なのですから!
中国古典新書・五雑俎・著者 藤野岩友・明徳出版社
(人部 9 右軍の蘭亭の書)に 「、、、一点一画をば似させようなどとはしないのである。これがりっぱに古の人を学ぶことであり、もし必ず一点一画について似ることを求めるとすれば、優孟が孫叔敖をまねたようで、本物をさることがいよいよ遠いのである。こうした表面だけを学ぶというのが、近来の書家に共通な弊害である。」
つぎの行、 ○技巧を超えたところに書の真髄があるとする。―明代の名書家たる謝氏の言にして千鈞の重みがある。
、、、「臨書」は習字の最も一般的な方法だ、、、の「最も一般的な」、、、という考え方も、、、ナサケナイ!

今日の可比丹(カピタン)のヒトリゴト、、、

 

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