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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

必ず人間が外界とかかわる場所という意味を帯びているはずでありましょう。

―魚―
 下図、
「殷周金文集成釋文」・第三巻 p.31、拓図版3129「魚從簋(キ)」
この「魚從簋(キ)」の「從」字、
-漢字の起源 加藤常賢 角川書店-p.516、
・字形-説文に言うとおり「辵」に従ひ(意符)从(ショウ)の声(声符)の形声字である。
・字音-「慈用切」(ショウ)である。「从(ショウ)」がこの音を表わす。
 この音の表わす意味は後を追うである。
・字義-順って歩いて行く意である。この字は「从+辶」と書くのが正しい。
 p.516-「从(ショウ)」は‐人を二つ並べ書いた形で、前の人に順追する意という。
 「辶(シンニュウ)」、p.670-「辵(チャク)」に、
・字形-行と同意なり・・・止はただこれ足のみ(説文句読)
・「行」即ち十字路の形の省略形である。  
  

「魚從」 -「魚」+「从(ショウ)」+「行(十字路)の省略形」+「止」-
 
昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―現代書教育論― (全日本書道教育研究会全国大会における講演)
p.289、昨日のつづき
、、、その見ることであろうが聞くことであろうが、あるいは筆をもって文字を書くことであろうが、カメラをもち出していろいろなものを撮影することであろうが、自分の手足を動かしていろいろとリズミカルな動きをすることであろうが、いま私が列挙しました場所と申しますのは、必ず人間が外界とかかわる場所という意味を帯びているはずでありましょう。早い話がわれわれの目が見ることのできるものは目の外にあるものです。、、、そしてわれわれの書きます文字は与えられた文字であります。何にしましても人間の立場からみれば外から与えられるものであります。外から与えられるもの、つまり簡単にいって外界というものをわれわれは見ながら聞きながら、カメラで撮影しながら、文字を書きながら、というように、いろいろ違った方式によって外界とかかわっていくのであります。・・・という (1956年・井島勉氏)、 ・・・書きながら、、、外界とかかわる・・・

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