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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

書といふものは面白いのであります。

昭和十三年發行の「天来翁書話」、
(二)書の性情、十七帖。自敍帖。爭座位帖に、、、
、、、今の人は鳴鶴先生などが書譜を奨勵され、一般の人が點畫の多いものに目慣れて居るから、却て自敍帖の方が新しく見ゆるかもしれぬが、それは變則であつて、常道ではありません。之を時代眼と申すのであります。普通から申しますと草書の中に楷書の樣な點畫が入ると、見る人がはつと思ふ。變つて居るなと思はせるのが其の人の手腕であり、又時代をよく見て變化ある見識があるからであります。この變つて居る所が一種の暗號であつてこれに依つて書いた人の心持が分るのであります。暗號を知らない人には解らぬのは當然でありますから、書道の何ものたるかを知らんとするものは、一通り研究して見る必要があります。、、、何の筆意もなく、變化もない千篇一律のものであつたら少しも面白くない。人の顔がちがひ心も異なるやうに、、、、千年前の人でもその書いたものを見れば、その人の書いた當時の心持ち讀める樣になるから、書といふものは面白いのであります。、、、(昭和七年)

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