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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

立体象書研究会書法研究、徳島県立近代美術館

菘翁・鳴鶴先生叢話の途中ですが、、、「墨と紙が生み出す美の世界展」へ
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「唐墨和墨圖説」 定價 三○○○圓 昭和二八年四月十五日發行 外狩素心庵著 横川毅一郎編 美術出版社

―第五章 程君房と方于魯― 二家爭闘の内容、のなかに、、、墨は主に吾々は青墨を愛用するが、それに何の理窟があるのではなく、色々つかって見るうちに青墨の持味が、紙の上にしっくりする様で、又自分の氣持にもしっくりするからである。墨色もただ黑ければそれでよいと云う人もかなりある様であるが、同じ酒や煙草でも、それに凝り出すと、なかなか面倒な識別好惡が出て來ると同じ様なものであろう。そして恐らく墨の味などは、東洋人のみの世界かも知れない。
横山大觀さんは、非常に澤山墨を所藏されてゐると聞くが、先生の「生々流轉」の大作も、そのうちの鯨柱墨で描かれたとの話である。鯨柱墨に就ては、近藤浩一路氏は斯う云って居る。『さてそも鯨柱墨と云えば、知る人ぞ知る、萬暦皇帝(神宗を指す)が一夜、鯨の出現して玉柱に巻きついた夢を見られ、實に天下の祥瑞であると、時の帝國技藝員製墨の家、程大約即ち初代程君房に命じて製作させたもの、鯨が玉柱に巻きついてゐて、その柱状のやや上部に「鯨柱」と署してある。外觀表面の色合は、正に青色鱗かだったため、私は青墨の上品とのみ思い込んで居たが、これを使用するに到って始めて紫玉光なる墨色を眼前に分明に會得したのである。油煙から製せらる赭墨、松煙から作られる青墨とを混合した紫色と云はんよりも、両者の特徴を純粹に具備してゐる紫色といった方が、判り易いかも知れぬ。、、、 

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