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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

立体象書研究会書法研究、徳島県立近代美術館

徳島県立近代美術館・特別展
「墨と紙が生み出す美の世界展」 入口にて、可比丹と方外さん。
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昨日のつづきです、、、
外狩素心庵著・横川毅一郎編 「唐墨和墨圖説」美術出版社
第五章 程君房と方于魯 ―二家爭鬪の内容―

、、、兩者の特徴を純粹に具備してゐる紫色といった方が、判り易いかも知れぬ。日本酒の最上が灘の生一本なら、墨中の神品は、この紫玉光であらねばならぬ。すべて生粹の性分を再極に藝術化したものであろうと思ふ。單純の如き紫一色のうちに玄妙不思議、深長無量の複雜云う可らざる色彩が、光輝を放って人の心に迫って來る。それが一度畫絹に試みた時には、まだ意識の上に判然と紫玉光を認めるに至らなかったが、これを白紙に染めて私は始めて、その奥の價値に驚き、その美に打たれ感嘆雀躍した程である。云々』
 自分も此の鯨柱墨を一箇所藏してゐるが、圓柱形の上に狗犬が毬を抱くその形、その面貌が殊の外うれしいもので、研磨するに忍びない氣がする。
、、、その墨は程君房の名墨であったらしい。質屋の主人は驚いた、こんな結構な墨を持ってゐる人は、きっと偉い先生に相違あるまい、酒代などいくらでも引請ける、それより早くここへ迎へねばならないと大騒ぎである。彼は招かるるままに此の家に止まること數年であったと聞いて居る。墨が取りもつ縁とでも云うのか、兎も角玉堂らしい話である。
 玉堂も主に青墨であったらしい。米山人なども青墨が多かった様で、現に自分の所藏してゐるものも青墨である。(談)』、、、唐墨和墨圖説 外狩素心庵著より

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