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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

第1回立体象書研究会展!

21世紀の書!!!視覚、触覚、三次元(正面・側面・上面)で自立!!!
第1回立体象書研究会展―いま摑み出した本当の臨書―
書の面白さ!書の歴史!書美の表現を!高知市本町「桜画廊」で作品展示!!!
―作品と作者の紹介―
玉虫色(光線のぐあいににより緑色や紫色に光ってみえる)の作品です!
島本淑美さん、-作品タイトル「水のおとずれ」・「動」字・古典「王羲之・十七帖」-
322.JPG
作品「水のおとずれ」を、「桜画廊」で!もちろん毛筆による臨書もあります!!!

書菀 三省堂
「第三巻 第四號 特輯十七帖號」 十七帖について 中村不折p.15
、、、それではどうしたらばよいかといふに、それには只魏晋の今隷書を學び、その運筆波磔を學ぶことにあるのである。十七帖の筆意が今隷書の筆意であることが分かれば、十七帖草法の基礎を魏晋の今隷書に取るのが最も有利な方法と考へるのである。昔の人はこのやうな便宜の法を得られなかつた。實のところ魏晋の今隷書の肉筆などは一字も見ることが出來なかつた。それに引きかへ近近十年に出土せし經巻文書は多數に上がつてゐる。、、、羲之文字は中鋒にあらず、藏鋒にあらず、懸腕直筆にあらず、宋刻宋拓の十七帖や宋原本の淳化法帖を見て悟る所のものは一種名状すべからざる不思議の書體である。側筆も用ゐ、又藏鋒も中鋒も用ゐて居る。機に臨み變に應じ、巧に轉々してよい文字を作つてゐる。故に十七帖を臨するものは書法の瑣事に拘泥せず、神妙の筆法を考へて臨寫すべきである。所謂運用の妙は一心に存するのである。、、、と不折はいう、

上記十七帖、魏晋等々、東博特別展 「書聖王羲之」(2012/1/22~3/3)に展示。
―出品目録、所蔵の台東区立博物館は、以前の不折自邸に創設の書道博物館― 
、、、神妙の筆法を考えるべき、といい運用の妙は一心に存する、という中村不折(1866~1943)のことばは、書についての考え方であり書への情熱であり、不折そのものなのですね!書は素晴しい!!!

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