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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

第4回立体象書研究会講習会補足

講習会について、もう少し詳しく載せて欲しいというご要望が多いので、続けてご紹介させていただきます。


右奥白い紙コップ、オレンジ色のファイル、その横にふたの赤い容器に液状の黒色が入っています、手磨りの『墨』ですね。
可比丹(カピタン)つぶやく、、、
―墨の濃さにも、濃墨・淡墨・その間の中間墨とあり、ただの黒い色ではなくて「墨色」という無限の色である。其の墨色をだいじにした硯の世界、武士の魂は刀、文人の魂は硯となる。 愛媛県大三島の村上三島記念館に「洮河緑石」がある。この硯、寺崎広業の蔵したものという。この、日本画家寺崎広業の印章には(初世)中村蘭台の刻した印が多く、その印は東京芸術大学美術館にある。「書」というものをことさらに大事にした文人墨客の世界、おなじく大事にされていた文房四宝の世界、視覚・触覚を大事にする芸術の世界。その世界で最高なのは「書」であるという、高村光太郎には芸術家の魂があった―

※立体象書研究会は普段から、柔らかくて長い、よい毛の羊毛筆で古典の臨書をしています。墨汁を使ってしまうと、毛に墨が残りやすく、それが固まってくると、根もとから毛がぷつりぷつりと切れて数が減っていきます。また、痛んだ髪の毛のように、筆の毛がギシギシになります。時間がない時、墨汁を使った方が早くて簡単ですが、毛を大事にするためにも、家で磨って持ってくる方がよいということでしょう。

※ 弱輩のためこの日記の誤字脱字等々コメントにて訂正いただけますよう
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