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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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芸術は、そこにおいて人間が本然の彼自身となり得る場所であった。

―魚―
下図、「篆刻學 鄧 散木のすべて」東方書店・昭和56年初版第一刷発行、
p.66.67、「肖形印」・・・古代の肖形印には二種類あり、一つは専ら畫像の みをつくったもので、一つは畫像中に文字を附したものである。畫像だけのものには、龍・鳳・虎・兕ジ・犬・馬から人物・魚・鳥に及ぶまで、空を飛んだり水 に潛んだり、動いたりとまったりそれぞれ同じではないが、渾厚沈雄(大きくて厚みがあり、落ちついていてつよい)でないものはなく、すべて古襆であるとい う點においてすぐれており、その時代は斷定できないが、要するに三代の古物であることに間違いはない。陳簠齋(介祺)の「圓肖形印、夏に非ざれば即ち商なり」というとおりである。肖形印は白文が多く、その畫像の窪んだところに、必ず細かい紋様の突起があるのは、おそらく、封泥に用いるのに便するためであろう。文字を附した肖形印は漢印に多く、中に姓名を刻し、周囲に龍・虎や或いは四靈(蒼龍・白虎・朱雀・玄武)などを附したので、後人は四靈印と呼んだ。また象形圖案を刻して、その本字の代用としたものがあり、漢印の中にあって別に一格をなしている。・・・


昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―書家と書教師の問題― p.252、昨日のつづき
、、、かつて繰りかえし述べたように、芸術は、そこにおいて人間が本然の彼自身となり得る場所であった。さまざまな制約をもって生きている人間が、そこにおいて本来の彼自身をとりもどす場所であった。このことが確認されるならば、こどもたちをしてそれぞれの芸術に赴かせながら、彼ら自身の自由なる人間を自覚せしめることが、そのまま教育の大理念に参画することとなるのも、おのずから明白であろう。
・・・(1956年・井島勉氏)、つづく


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