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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

菘翁・天来翁書話

下図、菘翁の臨書八行は、大正十三年十二月廿日發行 ・ 編著者 比田井 鴻 ・ 發行所 書學院後援會とあり、 題簽は天来により「菘翁臨書帖・邢子愿草書千字文・餘清齊本孫過庭草書千字文残簡・集王右軍行書半截碑斷片」とある。天地玄黄、、、ではじまる菘翁による、邢子愿・草書千字文の臨書。8be9577f.jpeg
昭和十三年發行の「天来翁書話」に、
、、、貫名菘翁の筆を中風以前の作と、中風以後の作とを比較して見ると、以後の作の方が或る點に於て慥かに優って居るのである。小野道風も中風症の爲に大家になった譯でもあるまいが、中風以後のものが或る點に於て一段の進境があったに相違ない。之れは決して好奇心に驅られて病的の筆を譽める譯ではない、具眼者が認めて以て疑はざる與論である。、、、筆は手を以てせざれば作ること出來ぬ技術である以上は手が不自由になった爲に其の筆が上達すると云ふことは、何處までも受取れぬ事實である、道人は決して詭辯を弄することを樂しむ者ではない。、、、
―として、天来はこの(一段の進境?)ことについて、こう説明している、、、つづく
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